Adobe Premiere を使って結婚式余興動画を作ろう。ステップ5〜写真のズームイン・アウト〜
目次
前回のステップまでで、動画をタイムラインに配置して、使用したい部分を指定するまでをご説明してきました。
今回のステップでは切り出した動画の素材を味付けしていく(前回までの料理のたとえは最後まで貫きます)行程になります。
今回はAdobe Premiereで
①タイトルの作成方法(テキストや、メッセージなどの作成)
②動画・写真の繋ぎ目にかけるエフェクト
③写真のズームイン・アウト
④音量の調整
この4つの作業方法を簡単に紹介していきます。
写真のズームイン・アウトについて
動画のエフェクトはいくつかご紹介してきましたが、今回は部分的に出てくる写真を、スライドショーのように活用したい際に綺麗に見せる手法を紹介していきたいと思います。
動画の中で静止画を活用する場合、どうしても貼り付けただけで見栄えに欠ているように感じることが有ります。
そんな時にこの基本的なズームイン・アウトを有効に使うことでガラリと見え方が変わりますから、 是非活用してみてください。
まずは利用する写真データを画面左のプロジェクト内に右クリックの「読み込み」から入れておきましょう。
準備ができたものがコチラ、今回は2枚の写真をズームイン・ズームアウトさせるように並べてみたいと思います。
今までのステップ同様に取り込んだ素材写真をタイムライン上にドラック&ドロップにて移動をさせましょう。
今回は2枚の写真両方を選択した状態でドラック&ドロップをしておりますので2枚の写真が綺麗に並んでいる状態で配置されます。
(一枚づつ移動させて並べても、2枚同時にこのように並べても問題ありません。)
写真のデータはAdobe premiereの標準設定で5秒の長さで再生されることになっています。
写真の長さの調整に関しては次回の記事で紹介していきます。
今回はこの5秒間に写真をズームイン・ズームアウトがされるように設定をしていきます。設定に関しては画面左上のエフェクトコントロールから指定をしてきます。
表示が見ている方によっては違うかもしれませんので、画面左上のメニューより下記図の手順にてエフェクトコントロールが表示されている(☑が入っていることを)事を確認してから作業を開始しましょう。
エフェクトコントロールを表示させる
タイムライン上に配置されている写真1をダブルクリックすると下図のように画面左上の部分に写真1の【ソース】(プレビュー)が表示されます。
今回使用するのは【ソース】の横に配置されているタブのエフェクトコントロールですのでコチラを表示させて下さい。
エフェクトコントロールタブを開いてみると、中には3つの項目が入っていることがわかります。
1・モーション(写真の動きの設定)
2・不透明度(言葉どおり、写真の不透明度の設定)
3・タイムリマップ(速度の設定)
今回は写真のズームイン・ズームアウトがメインですので、この3つの中から1・モーションを活用していきます。
エフェクトコントロールを理解する
今回初めて登場したエフェクトコントロールは、Adobe Premiereを利用して動画製作をしていくなら必ず使用する項目で、この項目を使いこなせるかが製作のクオリティに大きく関わってくると言っても過言ではありません。
では、早速何ができるのかを見て行きましょう。モーションの横にある▶を選択して中にある項目を確認していきましょう。
上図にあるように、モーションの左隣にある▶マークをクリックすると、隠れている詳細設定画面が表示されてきます。
中を見てみると、
▶モーション
1.位置
2.スケール
3.回転
4.アンカーポイント
5.アンチフリッカー
と順に表示されているかと思います。これはタイムライン上に配置されている写真1をイジる(調理する)ためのものになります。
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以前の紹介したタイトル作成法、で作成したタイトルの文字に関してもこの作業にて位置や大きさなどを編集することが可能です。
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エフェクトコントロールの適用方法
今回は素材写真にズームイン・ズームアウトの効果を適用させてみて、エフェクトコントロール全体の活用方法を覚えていきたいと思います。
まずはここまでを一度振り返ってみたいと思います。下記動画からここまでの作業を振り返って下さい。
ここから写真1にズームインの効果がつくようにエフェクトコントロールを編集していきたいと思います。
ズームインの効果を利用するのに今回は【スケール】を活用します。
エフェクトコントロールでは基本的何かを開始するときにに▶マークの横にあるストップウォッチマークを押すことから始まります。
写真の大きさをAdobe Premiereではスケールといい、スケールを変更することで写真の大きさを変更することができます。
まずはこのストップウォッチマークをクリックしてみましょうすると、下記図のように3つ変化ができます。
ひとつはストップウォッチマークが青色に変化します。次に◁♢▷のマーク出現。もう一つは拡大タイムライン上に♢の出現。
※機能説明:ココの拡大されているタイムラインは、画面右下にて選択した”写真1”をタイムラインの流れとリンクして拡大して表示しています。
この新たに表示されたマークを活用して設定をしていきます。
スケールの適用
この状態を簡単に説明すると、♢マークが存在しているところを指定した数値で表示している。ということです。
初期設定ではスケール100となっていますから、ココで大きさを変更してみましょう。
現在数値が【100】となっているところをドラックしたまま左右にずらしてみましょう。
すると右側の表示されている写真の大きさが変更されていることがわかります。まず、写真の大きさの変化が確認出来ましたら、数値を100に一旦戻しましょう。
ここから下図のように表示されているタイムラインバーを 少し移動させます。
タイムラインバーを移動させたあと、赤枠で囲っている◁♢▷の真ん中にある♢をクリックして表示の位置情報を追加して下さい。◁♢▷の♢をクリックすると、横のタイムライン上にも♢が追加されていることが確認することができるかと思います。
先ほどの♢マークの場所では100と指定しましたので、コチラでは120と数値を指定しておきましょう。
これで、一箇所目の♢の部分が大きさ100、2カ所目の菱型の部分の大きさが120となり、♢の間をタイムラインバーが移動している間に20%写真が大きく変化するという指定ができたことになります。
ここまでの設定を動画にしておきますので確認しておきましょう。
基本的にエフェクトコントロール画面上での写真に対する効果の設定方法はこの手順で指定することがほとんどですのでしっかりと理解しておきましょう。
確認してみる
指定した♢は現在写真の開始2秒ぐらいから3秒ぐらいにかけてズームインしていくようになっていますのでこれを開始位置、終了位置を変更していきます。
変更方法は非常に簡単で先ほど配置したひし形を下記図のように左右に寄せるだけです。
これでズームインの設定は完了です。タイムラインの一番最初にタイムラインバーを持って行き再生確認してみましょう。
ズームアウトに関しては指定する数値の開始値を120から100に下がるように指定するだけですので、動画にして起きます。
まだ不安がある方は確認しておきましょう。
まとめ
このように動画の一部として出てくる写真などを有効に活用することで動画全体のクオリティを上げていくことができますね。前回紹介したAdobe Premiere を使って結婚式余興動画を作ろう。ステップ4〜動画を加工する〜の素材同士の繋ぎ部分に活用するエフェクトは今回のズームイン・ズームアウトの際にも適用できるものですので是非活用してみてください。