ITの基礎を学んでみよう！！その1（IPアドレスについて）

普段、何気なくパソコンやスマホでみているインターネットはどうやって情報を取得してきているのでしょうか。

そんなのWi-Fiや携帯の回線につなげて、インターネットに接続するだけでしょ？

いやいや、確かにそうなんですが、その接続処理の中では色々なことが行われているのですよ。

ということで、今回はIPアドレスについて取り上げたいと思います。

インターネットについて

まず、複数のパソコンを、ケーブルや無線などを使ってつなぎ、お互いに情報のやりとりをできるようにした仕組みをネットワークと呼びます。

インターネットは、家や会社、学校などの単位ごとに作られた１つ１つのネットワークが、さらに外部のネットワークともつながるようにした仕組みです。インターネットは世界規模でパソコン同士を接続した最も大きいネットワークといえます。

IPアドレスのしくみ

インターネットで、情報の行き先を管理するために利用されているのが、それぞれのパソコンに割り振られているIPアドレスと呼ばれる情報です。このIPアドレスは、世界中で通用する住所のようなもので、以下のように表記されるのが一般的です。

「192.168.0.1」

IPアドレスには、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスというものがあります。プライベートIPアドレスは、ローカルIPアドレスとも呼ばれます。

この2つのIPアドレスについて簡単に解説します。

 

グローバルIPアドレス

世界中にはたくさんのパソコンやネットワーク機器が接続されています。IPアドレスというのは、こうしたパソコンやスマホなど、1つ1つ分かりやすいように付けられた識別番号だと考えることができます。

インターネット上では膨大な数のユーザーがいますが、ホームページを見たりアクセスしているのは、どこの誰なのか？というのを示しているのがグローバルIPアドレスです。

つまりグローバルIPアドレスは一人一人に割り当てられていることになります。このグローバルIPアドレスは、固有のものであり世界中で重複することはありません。電話番号や住所が重複しないのと同じです。

逆に言うとこのグローバルIPアドレスがないとインターネットには入ることができないのです。

それもそのはず、グローバルIPアドレスは、プロバイダと契約した時点で割り当てられているのです！！

ご自分のグローバルIPアドレスが知りたい方は、グローバルIPアドレスを検索調べるサービスなどがありますので利用してみてください。

 

動的IPアドレス

 

またグローバルIPアドレスは、定期的にプロバイダ側で番号が変わったりします。

モデムやルーターの電源を入れなおすとグローバルIPアドレスが変わることもありますが、変更される期間やタイミングというのは、契約しているプロバイダ次第になります。普段私たちが利用しているのは、動的アドレスになります。

 

固定IPアドレス

 

プロバイダによっては、変更が行われずに固定されたIPアドレスを常に割り当てていることもあります。

固定IPアドレスは主に、外部からリモートアクセスしたり、自分でサーバーを構築して公開するときなど、主にビジネス用途で使われることが多いです。

 

プライベートIPアドレス

例えば、自宅においても会社でも、プロバイダ契約は1つでルーターに対して複数台のパソコンを使用している事が一般的だと思います。

ルーターに複数台のパソコンがつながっている場合、グローバルIPアドレスはどうなるのでしょう？

プロバイダとの契約はあくまで1つなので グローバルIPアドレスも1つになります。

インターネット通信はすべてルーターが行なっていて、パソコンの要求に応じて情報を返していることになります。

ルーター側からするとパソコンが2台、3台あると、どれが誰のパソコンなのか分からなくなってしまいます。

ここで使われているのがプライベートIPアドレスです。

プライベートIPアドレスは、ルーターとパソコン間、またパソコンとパソコン間の通信を可能とさせる役割を担っています。

通常IPアドレスといえば、このプライベートIPアドレスを指している事が多いと思います。

このプライベートIPアドレスが他のパソコンと重複していたり、ルータとは全く異なるIPアドレスが設定されていたりすると、ネットワークが繋がらなくなる事があるのです。

 

まとめ

これらグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの変換を行って、通信を可能な状態にするのがルーターの役割となります。

IPアドレスは通常、自動で割り振られている事が多いため、特に意識する事はないかと思いますが、ネットワークへのつながり方、IPアドレスの意味などは知っておいて損はないと思います。

それでは、また次回！！