今年は珍しい”うるう秒”!その時間がシステムに与える影響は!?知らないと危険なその知識を!
今年の7月1日に「うるう秒」が実施されます。日本時間の同日午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「午前8時59分60秒」が挿入され、この日は通常よりも1秒だけ長い一日となります。
このうるう秒、コンピュータの世界にとっては一大事だったりするのです。
今年の7月1日に「うるう秒」が実施されます。日本時間の同日午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「午前8時59分60秒」が挿入され、この日は通常よりも1秒だけ長い一日となります。
うるう秒って?
うるう秒は、地球の運行を観測した結果に基づく時系「天文時」と、原子時計に基づく時系「原子時」とのずれを0.9秒以内に収めるために行われるものである。うるう秒による調整を行った後の時刻が「協定世界時(UTC)」と呼ばれるもので、世界標準時として一般的な時刻となります。
うるう秒による調整が必要になると、協定世界時の6月30日または12月31日の最後の1分間で、1秒を追加または削除することで調整することになります。
ちなみに、うるう秒による調整は25回行われているが、いずれも1秒追加するもので、1秒削除による調整は未だ行われたことがないとのこと。
なにか影響あるの?
うるう秒とは言っても、普段の生活では時計が数秒ずれるくらいでしょ?という認識だと思います。
ただ、コンピュータの世界では、時間に関する例外があるという事は重大な出来事なのです。
では、例えばどんな事に影響があるのでしょうか?
Windows OS
うるう秒には特に対応していない。7月1日の8時59分59秒の次は通常通り9時00分00秒に移行する。
よって、OSのシステム時間は次に時刻同期が行われるまで1秒ずれたままの状態が続く。
Linux
うるう秒に対応している。
しかし、前回うるう秒実施時には、Linuxカーネルの一部のバージョンにバグがあり、不具合が発生したようである。
スマホなど携帯電話
こちらも時刻の自動同期設定がされていれば問題ないようである。
以上のことから、個人として使用している範囲では特に大きな問題は起きないようである。
では、なぜ「うるう秒」で騒がれる事がある?
前回の「うるう秒」が実施された2012年7月1日では、Web上にあるサーバー機器が、うるう秒の影響でトラブルに見舞われる事例がいくつも発生しました。
ユーザー側では特に意識していない場合でも、サーバー等の機器を管理する側では、思わぬ問題が発生する可能性があるとして大きな話題になっているのです。
管理者は今回のうるう秒をひかえ、OSやデータベースなど各種アプリケーションの情報収集や対応状況の確認を改めて行っておく必要がありそうですね。
私たちもその管理者に含まれます。情報収集をしっかりして準備しておく必要がありそうですね。