IT×教育の未来はどうなる?
ATD-ICE 2015とは
引用:http://www.atdconference.org/
ATDとは米国を中心とした組織開発及び人材開発における世界最大級の研究機関です。
ATD International Conference & EXPO(ATD-ICE)は、
ATDが毎年開催している人材開発の潮流を発信する国際会議です。
その中でも「ラーニングテクノロジー」のセッショントラックは、
教育にテクノロジーを活用することに関する内容が発せられます。
ITの世界でも教育を支援するアプリケーションが多く出てきましたが、
教育の世界でどのような影響を与えていくのかを考えてきました。
教育に携わる担当者はラーニングテクノロジーの知識が必須
日本国内でもeラーニングの業界が存在し、
主に教育を支援するシステムを開発・販売している企業が多くあります。
これまでは、このような企業は、教育設計の知識が必要と言われてきました。
しかし、今では教育設計を行う者にとってラーニングテクノロジーの知識が
必要なスキルになっていると言われています。
したがって、教育に携わる者にとって必須のスキルになってきていることを感じるセッションが多くなってきました。
eラーニングプロバイダーが教育のスキルを身につけるだけでなく、
教育設計者がテクノロジーのスキルを身につけることも必要になっています。
MOOCが企業の教育に大きな影響を与える
MOOCと呼ばれる仕組みにより有名大学の授業が誰でも無料で聴くことが出来るようになりました。
ここでの授業は非常に質が高く公開されているコンテンツは、
MBAのように有用なコンテンツが多く入っています。
近年、企業でもMOOCを導入することが出来るようになり、
大手企業を始め、多くの企業でも社内において導入を進めています。
ATD-ICEでもmicrosoftの導入事例に関するセッションがありました。
この事例から見る成果の特徴は下記です。
・受講者の高い興味と高い受講率
・高い質のコンテンツをより早いスピードで公開
・受講者の高い満足度
今後のe-learningの方向性の一つの考え方
MOOCがこれまでのeラーニングの課題を多く解決してくれる仕組みなっていることを感じます。また、この潮流から今後ラーニングテクノロジーの分野で影響を与えるものは、3つあると考えます。
1.オープンの学習コンテンツをいかに活用するかが大切
2.学習者のモチベーションを高めることが最も必要
3.学習者の成績は、企業を跨いでも付いてくるものになる可能性がある